コービー・ブライアント(Kobe Bryant)は、
バスケットボール界で数々の偉業を成し遂げた
伝説的な選手です。
特に2006年1月22日に行われた
トロント・ラプターズ戦での81点は、
NBA史上2番目に高い個人得点記録として
知られています。
このブログ記事では、
コービー・ブライアントの81点ゲームの詳細や
現役時代の成績表、プロフィールを
紹介します。
初心者のあなたにわかりやすく、
彼の偉大さを感じていただける内容となっています。

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【NBA】チーム数や選手など基本情報をわかりやすくサラッと解説!初心者向け
81点ゲームの背景
2006年1月22日、ロサンゼルス・レイカーズはトロント・ラプターズと対戦。
この試合でコービー・ブライアントは
驚異的なパフォーマンスを見せ、
81点を記録しました。
この得点は、NBA史上2番目に高い個人得点記録であり、
ウィルト・チェンバレンの100点に次ぐものです。
以下の表がNBAの歴代個人得点記録の順位になります。
順位 | 得点 | 選手名 | チーム名 | 年 |
---|---|---|---|---|
1 | 100 | ウィルト・チェンバレン | フィラデルフィア・ウォリアーズ | 1962年 |
2 | 81 | コービー・ブライアント | ロサンゼルス・レイカーズ | 2006年 |
3 | 78 | ウィルト・チェンバレン | フィラデルフィア・ウォリアーズ | 1961年 |
4 | 73 | ウィルト・チェンバレン | フィラデルフィア・ウォリアーズ | 1962年 |
4 | 73 | ウィルト・チェンバレン | サンフランシスコ・ウォリアーズ | 1962年 |
4 | 73 | デイビッド・トンプソン | デンバー・ナゲッツ | 1978年 |
4 | 73 | ルカ・ドンチッチ | ダラス・マーベリックス | 2024年 |
8 | 72 | ウィルト・チェンバレン | サンフランシスコ・ウォリアーズ | 1962年 |
9 | 71 | エルジン・ベイラー | ロサンゼルス・レイカーズ | 1960年 |
9 | 71 | デイビッド・ロビンソン | サンアントニオ・スパーズ | 1994年 |
9 | 71 | ドノバン・ミッチェル | クリーブランド・キャバリアーズ | 2023年 |
9 | 71 | デイミアン・リラード | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 2023年 |
7年連続得点王のマイケル・ジョーダンでも
1990年に記録した69得点がキャリアハイなので、
コービー・ブライアントの81得点がどれだけすごかったのかがわかります。
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試合の詳細
試合は序盤からラプターズがリードしていましたが、
コービーの活躍によりレイカーズは逆転しました。
コービーは
フィールドゴール46本中28本、
3ポイントシュート13本中7本、
フリースロー20本中18本を成功させました。
彼の得点は、試合の流れを完全に変え、
レイカーズを122-104の勝利に導きました。

コービー・ブライアントの現役時代の成績表
コービー・ブライアントの
現役時代の主な成績表は以下の通りです。
※赤い太字がキャリアで1番の成績です。
シーズン | チーム | 出場試合 | 得点 | リバウンド | アシスト | スティール | ブロック | FG% | 3P% | FT% |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1996-97 | LAL | 71 | 7.6 | 1.9 | 1.3 | 0.7 | 0.3 | 41.7% | 37.5% | 81.9% |
1997-98 | LAL | 79 | 15.4 | 3.1 | 2.5 | 0.9 | 0.5 | 42.8% | 34.1% | 79.4% |
1998-99 | LAL | 50 | 19.9 | 5.3 | 3.8 | 1.4 | 1.0 | 46.5% | 26.7% | 83.9% |
1999-00 | LAL | 66 | 22.5 | 6.3 | 4.9 | 1.6 | 1.0 | 46.8% | 31.9% | 82.1% |
2000-01 | LAL | 68 | 28.5 | 5.9 | 5.0 | 1.7 | 0.6 | 46.4% | 30.5% | 85.3% |
2001-02 | LAL | 80 | 25.2 | 5.5 | 5.5 | 1.5 | 0.4 | 46.9% | 25.0% | 82.9% |
2002-03 | LAL | 82 | 30.0 | 6.9 | 5.9 | 2.2 | 0.8 | 45.1% | 38.3% | 84.3% |
2003-04 | LAL | 65 | 24.0 | 5.5 | 5.1 | 1.7 | 0.4 | 43.8% | 32.7% | 85.2% |
2004-05 | LAL | 66 | 27.6 | 5.9 | 6.0 | 1.3 | 0.8 | 43.3% | 33.9% | 81.6% |
2005-06 | LAL | 80 | 35.4 | 5.3 | 4.5 | 1.8 | 0.4 | 45.0% | 34.7% | 85.0% |
2006-07 | LAL | 77 | 31.6 | 5.7 | 5.4 | 1.4 | 0.5 | 46.3% | 34.4% | 86.8% |
2007-08 | LAL | 82 | 28.3 | 6.3 | 5.4 | 1.8 | 0.5 | 45.9% | 36.1% | 84.0% |
2008-09 | LAL | 82 | 26.8 | 5.2 | 4.9 | 1.5 | 0.5 | 46.7% | 35.1% | 85.6% |
2009-10 | LAL | 73 | 27.0 | 5.4 | 5.0 | 1.5 | 0.3 | 45.6% | 32.9% | 81.1% |
2010-11 | LAL | 82 | 25.3 | 5.1 | 4.7 | 1.2 | 0.1 | 45.1% | 32.3% | 82.8% |
2011-12 | LAL | 58 | 27.9 | 5.4 | 4.6 | 1.2 | 0.3 | 43.0% | 30.3% | 84.5% |
2012-13 | LAL | 78 | 27.3 | 5.6 | 6.0 | 1.4 | 0.3 | 46.3% | 32.4% | 83.9% |
2013-14 | LAL | 6 | 13.8 | 4.3 | 6.3 | 1.2 | 0.2 | 42.5% | 18.8% | 85.7% |
2014-15 | LAL | 35 | 22.3 | 5.7 | 5.6 | 1.3 | 0.2 | 37.3% | 29.3% | 81.7% |
2015-16 | LAL | 66 | 17.6 | 3.7 | 2.8 | 0.9 | 0.2 | 35.8% | 28.5% | 82.6% |
NBA通算成績
コービー・ブライアントのNBA通算成績は以下の通りです。
- 出場試合数: 1,346試合
- 総得点: 33,643得点(歴代4位)
- 平均得点: 25.0得点
- 総リバウンド数: 7,047リバウンド
- 平均リバウンド: 5.2リバウンド
- 総アシスト数: 6,306アシスト
- 平均アシスト: 4.7アシスト
- 総スティール数: 1,944スティール
- 平均スティール: 1.4スティール
- 総ブロック数: 640ブロック
- 平均ブロック: 0.5ブロック
- フィールドゴール成功率: 44.7%
- 3ポイントシュート成功率: 32.9%
- フリースロー成功率: 83.7%
所属チーム
コービー・ブライアントは、
キャリア20年間ロサンゼルス・レイカーズ
一筋でプレイしました。
- ロサンゼルス・レイカーズ (1996-2016)

受賞歴
コービー・ブライアントの主な受賞歴は以下の通りです。
- NBAチャンピオンシップ優勝: 5回(2000年, 2001年, 2002年, 2009年, 2010年)
- NBAファイナルMVP: 2回(2009年, 2010年)
- NBAオールスター選出: 18回
- NBAシーズンMVP: 1回(2008年)
- NBAオールスターゲームMVP: 4回
- NBA得点王: 2回(2006年, 2007年)
- NBAオールディフェンシブチーム選出: 12回
- NBAオールNBAチーム選出: 15回
コービー・ブライアントのプロフィール
コービー・ブライアント(Kobe Bryant)は、
身長198㎝、96㎏、
ポジションはシューティングガード(SG)
1978年8月23日にアメリカの
ペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれました。
彼の父親、ジョー・ブライアントも
プロのバスケットボール選手でした。
幼い頃からバスケットボールに親しんで育ち、
父親の影響でイタリアにも住んだことがありました。

高校からプロへ
コービーは、高校卒業後に大学には進学せず、
直接NBAのプロのバスケットボールリーグに
入るという大胆な選択をしました。
1996年、わずか18歳の時に、
シャーロット・ホーネッツというチームに
ドラフトされたのですが、すぐに
ロサンゼルス・レイカーズトレードされます。
普通の高校生が大学を経てプロになるのが
一般的なので非常に珍しいことでした。
ロサンゼルス・レイカーズ時代のコービー・ブライアント
ロサンゼルス・レイカーズに入団したての
コービー・ブライアントはまだ高校を卒業したばかりの18歳。
プロとしての経験はまったくありません。
しかし、その才能と努力によって、
すぐにチームの重要な選手の一人としてどんどん成長していきます。

シャキール・オニールとのコンビ
1999-2000シーズンから2001-2002シーズンの間、
レイカーズはシャキール・オニールという大型センターと
コービーのコンビで、3年連続でNBAチャンピオンを獲得しました。
コービーは、シャキール・オニールのパワフルなプレースタイルを支え、
自身も得点を重ねることでチームを勝利に導きました。
この期間は、レイカーズの黄金時代と呼ばれています。
困難な時期とリーダーシップ
しかし、2004年にシャキール・オニールがチームを去った後、
レイカーズは一時的に低迷します。
この時期、コービーはチームのリーダーとしての役割を果たし続けました。
彼は多くの試合で高得点を記録し、ファンからの期待に応えようと奮闘しました。

再びの頂点へ
2008年、レイカーズは再び強力なチームを
作り上げ、コービーもその中心にいました。
この年、コービーはついに
NBAのシーズン最優秀選手賞(MVP)を受賞し、
さらに2009年と2010年には再びNBAチャンピオンに輝きました。
2009年、2010年と
2年連続のファイナルMVPも受賞しています。
2009年、2010年の優勝は、コービー自身が
リーダーとしてチームを引っ張り、勝ち取ったものでした。
キャリア後半~最後の試合と引退
キャリア後半では、アキレス腱の断裂を含む
深刻な怪我に苦しみましたが、それでも復帰を果たし、
2016年に引退するまで高いレベルでプレーを続けました。
その2016年4月13日、コービーは20年間の
キャリアを締めくくる最後の試合に臨みました。
最後の試合でコービーはなんと60得点を記録し、観客を驚かせました。
コービーの引退はバスケットボール界にとって大きな出来事であり、
多くのファンが彼の功績を称えました。
コービーの背番号「8」と「24」は、
レイカーズで永久欠番となり、
コービーの素晴らしい功績をずっと伝える特別なものになっています。

コービー・ブライアントの人気と人物像
コービー・ブライアントは、バスケットボール界で非常に人気のある選手です。
その理由の一つとして、彼の卓越したプレースタイルです。
コービーは非常に攻撃的で、どんな相手にも負けないという
強い意志を持っていました。
コービーの試合でのパフォーマンスは、ファンを常に興奮させ、
特に重要な場面でのコービーのシュートは
「勝負強さ」の象徴として多くの人々に記憶されています。
コービーは、非常にストイックで自分に厳しい人物でした。
コービーは「マンバメンタリティ」と呼ばれる独自の哲学を持っていました。
「マンバメンタリティ」とは、
どんな困難にも屈せず、常に自分のベストを尽くす精神を表す言葉です。
この考え方は、バスケットボールだけでなく、
世界中の多くの人々に大きな影響を与えました。
コービーは家族を大切にする父親でもありました。
彼は4人の娘を持ち、
特にバスケットボールを愛する次女ジアナとの絆は深いものでした。
引退後もコービーはバスケットボールを教える活動に力を入れ、
家族との時間を大切にしていました。
2020年1月26日、コービー・ブライアントと
次女ジアナが突然のヘリコプター事故で亡くなったというニュースは、
世界中に大きな衝撃を与えました。
多くの人々が信じられない思いを抱き、すぐに彼の死を悼む声が広がりました。
この悲劇的な出来事は、バスケットボール界のみならず、
世界中の人々に深い悲しみをもたらしました。
コービーの功績と影響力は今も生き続けており、
コービー・ブライアントは永遠に私たちの心に残り続けるでしょう。
コービーが遺したものは、これからも多くの人々に勇気と
インスピレーションを与え続けるでしょう。

まとめ
コービー・ブライアントは、バスケットボール界の伝説として、
永遠に語り継がれる存在です。
特に2006年の81点ゲームは、彼の名前を不朽のものとしました。
この記事を通じて、コービーの偉大さや
彼が成し遂げた数々の記録を改めて感じていただけたのではないでしょうか。
彼の「マンバメンタリティ」は、バスケットボールに限らず、
人生のあらゆる挑戦に立ち向かう勇気を私たちに教えてくれます。
コービーが遺したものは、これからも多くの人々に影響を与え続けるでしょう。
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